電気カニの電験日記

電験、電気主任技術者について語ります

本の感想【信用2.0】資格試験を通じて得られるものとは?

「なんで電験1種を取るの?」って言われたときの答えとして、最も納得できる考え方でした

 

電気カニって何者?って思った方はこちらへ。電験1種持ちで66kV受電工場の電気主任技術者として働いています。

denkikani.com

 

この本では、信用1.0と信用2.0という言葉を以下の様に定義しています

信用1.0:かつては通用していた信用のための行動基準や人物像

信用2.0:現代における他者からの信用を得るために必要な人間性

 

電気主任技術者の国家資格を持っていて、大手企業で選任の電気主任技術者として働いている」という状態が信用1.0で、かつてはステータスとしてこれだけの情報でも信用に値する人物として見なされていました(他に判断基準がなかった)

現在の情報化社会では電気主任技術者の情報はインターネット上にたくさんあり、昔はほぼ知ることのできなかった電験1種取得者の話などを手軽に聞くことができるようになりました

 

その結果、資格持ちの人の中でも「その人が実際に何ができるか?」といった情報に注目が集まるようになっています

電験1種持ちの中でも特定分野に特化したり、講師として活躍したり、他の資格取得を目指したりと様々な方がいて、私も何かできるようになりたいと思いました

 

私はかつてサラリーマンとして会社組織の中で生きることしか知らず、電験2種に合格して選任されることこそが自分が生き残る手段だと信じていました(信用1.0の領域しか見えていない)

しかし実際はそうではなく、電気主任技術者としての資格を持ちつつ、何が実際にできるのかということ(信用2.0)が転職時に会社から求められているものだと知りました

denkikani.com

 

現在の会社でサラリーマンとして定年まで無難に働くのであれば電験1種を取る必要はなく、特に新しいことに挑戦する必要もありません

現状に満足せず、自分の実力を更に伸ばしていこうとするその「姿勢」が、信用2.0を得るために必要なんじゃないかと思いました

 

電験1種を受験し始めたときはこの「信用2.0」について気づきつつある…ような状態でしたが、この本を読んで電験1種を合格するまでの「過程」にも価値があるという事に改めて気づきました

これからも勉強を続け、有益な情報を発信することできるように頑張りたいと思います!