電気カニの電験日記

電験、電気主任技術者について語ります

66kV C-GISの操作位置について

今と昔の感覚の違いですね😅

私が新卒で就職した時の会社の受変電設備は77kVの古い気中変電所だったので、断路器のLS(ラインスイッチ)は直接操作しかできませんでした。

寒い日も暑い日も雨の日も雪の日もゴム手袋とゴム長靴を着けて、素早く確実な操作が要求される難しい受電設備でした。

私は初めはLSの操作が上手くできなくて、上司によく指導されていました。

 

時代が進み、C-GISが登場して、遮断器だけでなく断路器(LS,DS)も遠隔操作ができるようになり、安全性は格段に向上しました。

身体全体を使って断路器操作をしていたのが、ボタン1つで操作可能となり、技術の進歩に驚きました。

当初は設備のコンパクト化のため、操作部をGISキュービクル表面に取り付けるという構造があったのですが、安全性が更に重視されるようになった結果、遠方に操作盤を置くのが現代では一般的となりました。

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安全性の向上は必須ですが、今の受変電設備しか知らない人になぜ遠方操作盤を置かなければならないのかを説明するのは難しいです。

電気主任技術者として、なぜ安全性に配慮しなければならないのかを後の世代にしっかりと伝えられるよう、頑張りたいと思います!

 

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