電気カニの電験日記

電験、電気主任技術者について語ります

転職活動の終了と一次面接対策

1月から始めた転職活動がやっと終わりました!

今回は書類選考後の一次面接対策について書いてみたいと思います。

(工場→工場の電気主任技術者としての転職なので、他業種だと一部該当しない部分もあるかと思いますが、ご了承ください)

 

↓前回(2月時点の途中経過)はこちら

denkikani.com

 

電気カニって何者?って思った方はこちらへ。電験1種持ちで66kV受電工場の電気主任技術者として働いています。

 

今回は複数の候補先で一次面接を受けましたので、そのときの様子を書いてみたいと思います。

 

【一次面接でよく聞かれること】

 

1.自己紹介

最終学歴(大学)の専攻と1社目~現職での所属歴について説明しました。

現職では電気主任技術者としての選任期間についても述べています。

あとは今までの経歴の中から、自身の強みとしている領域についても簡単に説明しました。

 

全体的には深く説明するよりも簡単に自身の概要を説明するような感じです。

1社目に入社した理由と、現職に転職した理由を、職務経歴書に記載した事項よりも詳しいレベルで聞かれる場合もあります。

 

2.転職理由

今回は現職で8年経過し、今まで得たスキルを活かしてキャリアアップしたいという事を前提に、ポジティブな理由での転職であることを強調しました。

内容については、今までの職務経歴で得たことから、今後自身のスキルをより伸ばしていくために、転職先の企業でどのような事をやっていきたいのかを具体例を交えて説明しました。

内容を完璧に説明するよりも、その後の質問で「説明頂いた内容ですが、弊社じゃなくてもできる事ではないのでしょうか?」と聞かれたときに、その背景事情を掘り下げて説明できるようにした方が相手側の聞きたいこととの乖離が無く、お互いの理解を深められているような感じでした。

あとは現職とは違う業種への転職をする場合は、新しい領域のどの部分に惹かれたのか、何をやっていきたいと思うのかを転職先の企業ホームページなどを見て考えておいた方が、質問時に詰まること無く説明できます。

 

3.志望動機

転職理由からの今後のやりたい事をどのようにして実現したいか、そのためにはどのような環境で働くことが望ましいかを説明しました。

具体的な例だと、「電気主任技術者として特別高圧、高圧の電気設備の維持、管理については一通りの実務経験を積んでおり、技術者としてより幅広く活躍するためには電気領域以外(例えば建築、情報、制御分野など)のスペシャリストが在籍している環境で様々な案件を担当する事が最適と考えております」といった感じです。

電験を取って間もない場合は上記と逆の方法で説明すると、自身のどの部分を強化していきたいのかをスムーズに説明できるかと思われます。

 

4.どんなことで貢献できますか?

職務経歴書に書いた内容を掘り下げる形で、今までの業務でやってきたことがどのような形で成果とできるのかを説明しました。

例えば、「受電設備の更新時に低損失トランスを導入するときに、通常型と比べてイニシャルコストが増加するものの、使用状況からランニングコストを試算して長期的にはコスト低減となる事を経営陣に説明して、無事に低損失トランスを導入することができました」といった感じであればどのような業種でも当てはまり、貢献できることが上手く表現できます。

このときも相手方から職務経歴書の内容について質問されることがあるので、Q&Aを想定しておくとスムーズに会話できます。

 

5.あなたが今まで最も苦労した業務は?

※たぶん一般的な転職指導書と最も乖離がある内容かもしれません

この質問に関しては、「とても美談とは言えない酷い案件の話をいかに美談にするか?」だと考えています。

具体的には、明らかに酷い条件下でもどうにかやり切った仕事の方が第三者からは魅力的に映ります。

しっかり計画して予定通りに完了する案件は、理想的な進め方ですが言い換えると誰でもやれてしまいます。

酷い条件で散々な結果であったとしても、上手く言い換えて第三者に魅力的な話となるように構成すると、面接官からは「ああ、この人だからできたんだな」と見てもらうことができます。

※もちろん嘘はNGです。多少の誇張はあるかと思いますが、話として破綻しないようにすることが前提です

 

6.弊社への質問はありますか?

大体最後に聞かれますが、その前に話し尽くしたとしても数点は質問できるようにした方が良いです。

電験取得後の転職の場合は、電気主任技術者として選任される予定があれば何年後(何ヶ月後)となるのかの確認と、見る設備の規模感(受電電圧やサブ変電所の数で大体推測できます)を確認しておくと、やりたい事とのギャップが無いかを事前に確認できます。

二次面接に進んだ場合は役員クラスとなり現場の質問はしにくいので、現場や職場環境については一次面接で聞いていたほうが良いです。

 

当たり障りのない内容としては下記の様な感じです。

・◯◯工場に配属となった場合、どの様な部署に所属となりますか?

・部署のメンバーは何人ほどいらっしゃいますか?

・今後は後進の電気主任技術者の指導も行っていきたいと考えていますが、資格取得に関しての補助等はありますか?

 

 

こんな感じで、面接としては各社30分~60分くらいで終わりました。

面接内容は事前に書き出し、読み上げの練習を行うときにスマホボイスレコーダーアプリを立ち上げ、録音した自分の声を通勤時などに聞いて内容を覚えました。

(この方法は電験1種二次試験の論説問題対策と全く同じです)

 

あとは一次面接は全社WEB面接だったので、PC環境の確認と、ノートPCを使用する場合はPCを床に置くとカメラの映りが悪いのでノートPCスタンドでカメラの位置を目線近くまで上げていました。

Amazonで1,000円~2,000円くらいで買えます

 

その他は一般的な転職サイト等を見て対策を行い、無事に第一志望企業の一次面接を通過することができました。

YouTubeも結構参考になる動画がたくさん上がっています。


www.youtube.com

 

今回面接を受けて改めて感じたことは、2015年に現職に転職したときとは転職市場の状況があまりにも変わり過ぎており、自身も40歳手前の年齢となったことから企業から求められている要件が前回とはかなり異なっていることを強く感じました。

電験も社会の情勢も日々変化していく中で、変わらない価値観を得られるようこれからも日々努力していきたいと思います。

 

また何年か後に転職する可能性もあるので、転職スキルについては今回得た知識をしっかりとアップデートし続けていきたいですね。