電気カニの電験日記

電験、電気主任技術者について語ります

ブレーカの選定方法マニュアルと古い機種からの取替時の注意点について

種類が多すぎて悩みがち?なブレーカ選定について、書いてみようと思います!

 

電気カニって何者?って思った方はこちらへ。電験1種持ちで66kV受電工場の電気主任技術者として働いています。

denkikani.com

 

↓ちょっと前にブレーカ選定マニュアルを作ってみました

 

私の勤務先は古い工場なので、ブレーカの故障(バネの不良や導通不良)に数ヶ月に1回程度遭遇するのですが、その時に交換前後の機器仕様が確定できていないと結局現地確認が必要だったりと2度手間になってしまいがちです。

故障に対応した同僚から「ブレーカの交換品を購入したい」って依頼を受けるんですが、依頼書の中身が「ブレーカ 50A」とかしか書いておらず結局現地確認をする事になったりと手間が多くかかっていたので、必要要件をマニュアル化しました。

 

古いブレーカだとモデルチェンジで旧型が生産終了になったりすることもあるので、互換品を探すのもひと苦労です。

選定要領自体は各メーカのカタログに載っているんですが、種類が膨大過ぎて何を選んだら良いのか判断が付かないって例が多いみたいですね。

 

↓AF(アンペアフレーム)サイズが制限されている場合、こんな例もあります

 

この場合は取替対象機の図面をメーカHPより取り寄せ、既設と見比べて取付仕様を確認しています

 

このように一見単純に見えて実は奥の深いブレーカの世界ですが、私もまだまだ知らないことも多いのでこれからも勉強したいと思います👍