電気カニの電験日記

電験、電気主任技術者について語ります

一生頭がよくなり続ける すごい脳の使い方(読んだ本の感想)

久しぶりに本を読んでみたので感想でも書いてみます。

 

目次

 

大人には大人の勉強法がある

この本の結論は、「大人になっても記憶力は衰えていない」です。

30歳を過ぎたあたりから、「物覚えが悪い」「覚えたことをすぐ忘れる」ということが増えてきたなぁ…と思っていました。

周りの人に聞いてみても「歳をとったらそんなもんだ」と言われていたので、若い頃の記憶力はもう無いんだなと割り切っていました。

 

電験2種を受験したのが28歳のときで、講習に行ったときも試験まで記憶がしっかり残っていたんですよね。

denkikani.com

 

この頃と同じ勉強法で34歳のときに電験1種を受験してみましたが…内容が全然頭に入らない!

計算問題は何度も間違えるし、論説は何度書いても記憶が定着しない…

 

覚えようとすればするほど、脳が興味を失っていくという状態に根性論で立ち向かうには限度があり、あるときふと息抜きにYouTubeを開いたときに気づいたのが、電験の動画解説がここ数年でかなり充実してきているということでした。

試しに動画を見てみると、参考書で書いてあった文字の意味がスラスラと頭に入っていき、しかも忘れにくいということに気づいたのでした。

 

大人になると丸暗記はできなくなる

20代の頃、電験2種までの勉強法はまさしく丸暗記でした。

 

本の中では「脳の成人式は30歳」と言われており、20代までは無意味記憶(≒丸暗記)ができても、30代以降の脳は意味のある記憶を選んで長期記憶に入れようとする特性があります。

つまり、電験のテキストに書いてあることを文面として覚えることは30代以降の脳には難しいですが、「この回答が導き出される背景は何か?」ということをしっかりとインプットすれば「意味のある記憶」として20代の丸暗記よりも深く覚えることができるそうです。

 

例えば電験3種の機械科目で鉛蓄電池の問題が出て、意味が分からないけど覚えるのと、自動車のバッテリー交換を通して実機を知っているのでは記憶の「深さに」大きな違いがあります。

 

30代を過ぎてからの電験チャレンジは短期的に丸暗記で実力を大きく延ばすことは難しいですが、20代には無い経験値を活かして意味のある記憶を少しずつ積み上げていくという事が強みになります。

 

脳を活性化するためには

勉強と適度な運動と組み合わせると、より脳が活性化しやすくなります。

脳の中でも運動系の機能は脳全体を回すトリガーになっており、10分程度のウォーキング→勉強でも効果があります。

 

公式等を覚えるために視覚だけを使用すると非効率なので、音読等を利用して聴覚を使用することでより効率的に脳を動かすことができます。

また、同じことばかりやっていると脳が飽きて効率が低下するので、1つの科目や分野を週末にまとめて勉強するよりも、毎日少しずつ様々な分野を勉強した方が効果があります。

 

今までは「とにかく机に向かって時間の限り勉強だ!」と意気込んでいましたが、まったくの逆効果だったようですね😂

勉強が分からない男の子のイラスト

 

これからの電験1種の勉強は、記憶効率も考慮した方法を取れるようにしつつ、試験日までにベストの状態を作ることに意識を向けていきたいと思います。

今回も長文となってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました!

 

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