電気カニの電験日記

電験、電気主任技術者について語ります

企業から見た自分の人材価値を考える

昨年転職活動を始めてから1年が経ちました。この間、自分が企業にどのように評価され、どの部分が価値として捉えられたのかを振り返ってみました。

 

そこで気づいたのは、単に資格や技術力だけでなく、組織内での立ち回りやプロジェクト遂行能力が重要視されていることでした。以下の3つのポイントが特に企業から評価されていたと感じています。

 

① 資格を持っている

転職活動を行う際、私は自分が保有する資格に焦点を当てました。

電験1種やエネルギー管理士など、会社の運営や施設管理に必要不可欠な資格を持っていることは、大きなプラス要素として評価されました。

 

特に転職時は、継続的に資格取得を進めていることもアピールポイントとなり、「学び続ける姿勢」が評価されました。この姿勢は、長期的に見ても成長できる人材であることを示すため、企業側にも安心感を与えることができたと思います。

 

② 実務経験によるスキルの証明
資格だけでなく、実務経験が私の人材価値を高める重要な要素であることを実感しました。

特に、電気設備の運営や管理、トラブルシューティングなど、現場で培ったスキルは転職時に強みとして評価されました。

 

例えば、特高受電設備の維持管理や新規導入時の技術サポートを行った経験は、面接時に非常に役立ちました。

理論だけでなく、実際の現場での問題解決力や、設備の維持管理に対する理解が企業にとって非常に重要であることを再認識しました。

 

また、実務経験はただの技術にとどまらず、現場で発生した問題に対して迅速に対応し、効率的な解決策を提供する能力が問われます。

これまでの経験から、「迅速に対応する力」や「現場での柔軟な判断力」が評価されたと感じています。

 

特に電気系のエンジニアは、単に設計や管理を行うだけでなく、現場でのトラブルや問題にも即対応できるスキルが求められるため、この点が大きな強みとなりました。

 

③ プロジェクト遂行能力

もう一つの評価ポイントは、プロジェクト遂行能力です。

現職に入社後、上司や同僚から「周りを上手く巻き込んで、業務を進める力がある」と言われました。

 

このことから、電気分野の専門知識だけでなく、チーム内で協力して業務を進めるためのコミュニケーション力やリーダーシップが重要だということを実感しました。

電気系のエンジニアは、専門的な知識だけではなく、他の部署との連携やチーム内での調整能力が求められる場面が多いため、このスキルは欠かせません。

 

周りの意見を引き出し、課題解決に向けてプロジェクトをリードする能力は、業務の効率化や成果に直結するため、企業にとって非常に価値のあるスキルです。

 

まとめ

振り返ってみると、私が転職活動を通じて学んだことは、資格や専門知識はもちろん重要ですが、それだけでは十分ではないということです。

企業が求めるのは、技術的な能力だけでなく、組織内での立ち回りやチームをまとめる力、さらには自己成長を続ける姿勢です。これらの要素が揃うことで、より高い人材価値を発揮できるのだと実感しました。