電気カニの電験日記

電験、電気主任技術者について語ります

電験の合格ラインのイメージについて(合格に向けて何を目指すか?)

電験って知識量・計算力以外にも合格に必要な要素があるんじゃないか?って思って書いてみました!

 

電気カニって何者?って思った方はこちらへ。電験1種持ちで66kV受電工場の電気主任技術者として働いています。

denkikani.com

 

イメージ図としてはこんな感じです↓

横軸は選択肢の絞り込み、解答順序の選定とか論説の書き方など受験テクニックで得点できる要素と考えています。

画像

合格するためには知識量・計算力だけでなく、試験形式に合わせて効率的に回答するテクニックが必要です。

これだけだと何を言おうとしているのか分かりにくいので、実際の例を挙げてみます。

↓R4電験1種2次試験電力・管理問5です

この問5を見て、「穴埋めは部分点がもらいにくいので危険だ」という判断をした受験者も多かったと思います。

私は問2,問4が時間がかかりそうだったので選択せず、この問5を見たときに「5分で50%得点できる!」と思いこの問を選択することを即断しました。

問5に割く時間を最小化することで他の問題をじっくりと解くことができました。

 

これはあくまで極端な例で、受験テクニックというべきかは疑問かもしれませんが、試験時間内で解答を出し合格ラインに到達するためには必要な判断だったと思います。

結果として合格ラインには達していましたが、自己採点時はヒヤヒヤでした😭

denkikani.com

 

電験3種~1種で比べてみると、60%得点を狙う場合、3種は問題数が多いのでテクニック偏重、2種はオールマイティ、1種は解答に時間がかかるのでテクニック偏重というイメージです。

電験は電気の保安を行う上で重要な電気主任技術者としての適性を問う国家資格である一方、毎年(3種は年2回+CBT)試験を行い、かつ大人数の受験者の合否を判断する必要がありますので、どうしても実力だけを測る試験にはできないというのが現状です。

 

大学入試のセンター試験(今は大学入学共通テスト?)で短時間で効率よくマークシートを埋める練習をするように、電験も試験形式に合わせたトレーニングが必須ですね。

過去記事で電験3種の受験を迷っている場合はとにかく受けてみたほうがいいと書いたのは、試験に慣れることの重要性を感じていたからというのもあります

denkikani.com

 

一方で電験2種2次試験は受験経験を積もうにも1次試験合格が必要で、かつ2回不合格になると1次試験からのやり直しになってしまいます(1種は2種の受験経験がある人の方が多いと思うので試験慣れ自体は不要)

電力・管理は論説と計算問題の時間配分が非常にシビアで、機械・制御はとにかく時間が足りないので完答はまず不可能(たまにやってのける猛者もいるらしいですが…)

※模擬試験を受けるという方法もありますが、過去問からの出題が多いので完全初見の問題を実際の試験会場で…となるとやっぱり実戦が一番です

 

参考書を読みこんでも受験テクニックは身につかず、実戦経験を積むことも困難であれば、試験に対してどのように攻略するかって解説があっても良いんじゃないかと思います(すでにそのような本があったらすみません😂)

このブログで試験攻略についてもまた書いていきたいので、ご意見等頂けると助かります!